マンガやアニメ、ゲームの祭典「ルッカ コミックス&ゲームズ」が10月28日から11月1日までイタリアのルッカで開催された。今年は台北駐イタリア代表処文化組(文化部がイタリアに設置する出先機関に相当)が民間企業に委託し、初めて台湾の優れたマンガ作品を展示するブースを設置した。また、漫画家の常勝さんと左萱さんがイタリアを訪れ、関連のイベントやファンとの交流に参加した。この見本市はバーチャル展示も同時に実施され、現在も台湾の出版社14社の漫画作品37点が展示されている。
台湾パビリオンは台湾を象徴する「屋台料理」をイメージし、展示する作品をその特徴ごとにレトロ、癒し系、非伝統的、実験的の4つに分類。これらを「しょっぱい、甘い、酸っぱい、辛い」という4つの味で表現した。また、左萱さんがぬくもりのあるタッチで描くタピオカミルクティ、鶏排(ジーパイ、台湾風から揚げ)、愛玉ゼリー、ヤクルト、糖葫蘆(さんざし飴)などのイラストが掲載されたパンフレットやノベルティグッズを使い、台湾の美食とマンガを融合させたビジュアル・マーケティングで読者の関心を引き付けた。
台北駐イタリア代表処文化組によると、「ルッカ コミックス&ゲームズ」にナショナル・パビリオン形式で台湾の漫画作品を展示したのは初めてのこと。他のブースと差別化を図るため、台湾の漫画家による創作パフォーマンス、サイン会、座談会、版権マッチング交流会などさまざまなイベントを開催して台湾の漫画作品の実力をアピールした。また、海外の出版社の関心を引くことに努め、台湾発の優れた作品が海外で紹介されたり、さまざまな交流に参加できる可能性を模索したという。
「ルッカ コミックス&ゲームズ」は1966年に始まった欧州最大の漫画の祭典。前回の2019年開催時は、漫画、アニメーション、ゲーム、映画などさまざまな分野に関する計7,118回のイベントが開催され、27万人の漫画ファンを動員した。今回は感染症に伴う規制が完全に緩和され、3年ぶりの対面式での開催となり、版権取引に関するイベントも初開催された。
「ルッカ コミックス&ゲームズ」台湾パビリオンのバーチャル見本市はこちらでご覧いただけます。
https://www.dalapublucca2022.com/index_it.html